拝啓、知的な探求を愛する読者様。
本日、皆様の卓上に招き入れるのは、色とりどりのカードで五色の塔を競り建てる、『ファイブタワーズ(5 Towers)』の世界でございます。このゲームは、「どれだけお金を払うか」ではなく、「何枚カードを欲するか」という、極めてシンプルな問いかけによって、プレイヤーの欲と限界を試すのでございます。
📜 製品情報
まずは、この簡潔ながら奥深い競りゲームの製品情報でございます。7歳のお子様から遊べるという、その間口の広さも魅力でございます。
| 項目 | 詳細 |
| 製品名 | ファイブタワーズ(5 Towers) |
| ゲームデザイナー | Kasper Lapp 氏 |
| 販売元 | JELLY JELLY GAMES |
| プレイ人数 | 2〜5人 |
| プレイ時間 | 15分〜30分 |
| 対象年齢 | 7歳〜 |
| ジャンル | 競り、セットコレクション、カード配置 |
ゲームの目的は、五色の塔をプレイヤー各自のボード上に高く積み上げること。塔は、土台に大きい数字を置き、上へいくほど小さい数字となる降順でカードを重ねていかねばならないという、シンプルなルールがございます。
✨ 語り部が語る、深まる競りの魅力
この『ファイブタワーズ』の最大の魅力は、「競り」というシステムから「金銭」の概念を排除したことにございます。
1. 競り対象は「欲しい枚数」という名の自制心
場のカードは、ラウンドごとに5枚公開されます。プレイヤーは、この5枚の中から「何枚カードを獲得したいか」を競り合うのでございます。競りは、「1枚」から始まり、次のプレイヤーはそれより多い枚数を宣言するか、あるいはパスせねばなりません。
最終的に競り勝ったプレイヤーは、宣言した枚数分のカードを獲得できますが、獲得できなかったカードはマイナス点となる失点カードとして積み上げられます。
「あと1枚、あの紫のカードが欲しいが、そのために3枚を宣言するのは危険ではないか?」
この「欲」と「リスク」の間のジレンマこそが、このゲームの駆け引きを短時間ながらも濃厚なものにしているのでございます。
2. 塔の高さが示す「視覚的な戦略」
各プレイヤーが建設する塔の高さは、そのプレイヤーがどの色に注力しているかを、他のプレイヤーに即座に伝達いたします。
塔が高ければ高いほど、その色での得点は期待できますが、同時に、その塔に置ける数字の限界も近づいていることを意味いたします。競り勝ったカードを降順のルールに従って塔に積めなければ、そのカードは失点として引き取らねばならないのです。
この「視覚的な戦略情報」の共有により、プレイヤーは常に相手の塔の「弱点」を突き、不要なカードを押し付けようと、読み合いを深めるのでございます。
3. 特殊カード「8」「9」「0」がもたらす一変
数字の「8」や「9」、「0」といった特殊なカードが、ゲーム展開に変化をもたらします。例えば、「9」はどんな数字の上にも積めるという柔軟性を持ち、「0」は塔の完成を意味し、その塔にはもうカードを積めなくなります。
これらのカードの獲得タイミングこそが、劣勢からの一発逆転や、塔を安全に締めくくるための重要な戦術的要素となるのでございます。


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