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【アヴェリア設定資料集】闇を切り裂く、黒き業物「影纏いの短剣」

アヴェリア物語

ようこそ、冒険の記録庫「Table Talker’s Log」へ。 管理人の「卓上の語り部」でございます。

アヴェリアの世界には、古代の遺跡から発掘される伝説の武具だけでなく、特殊な素材と職人の技巧によって生み出された、恐るべき「業物(わざもの)」が存在します。

今回は、吟遊詩人が歌うような派手な伝承こそ持ちませんが、裏社会の仕事人や、死線を潜り抜けた熟練の冒険者たちが喉から手が出るほど欲しがる一振り、「影纏(かげまと)いの短剣」をご紹介しましょう。

1. 外見:目立たぬ「漆黒の刃」

この短剣の外見は、極めて地味でございます。 柄には滑り止めの革紐が無骨に巻かれているだけで、宝石のような装飾は一切ありません。刀身は短く、つや消しの黒色をしており、一見すると手入れを怠って黒ずんだ古道具のようにも見えます。

華やかな装飾剣を好む貴族様が見れば、鼻で笑って通り過ぎる代物でしょう。 しかし、真に武器を見る目を持つ「手練れ」が手に取れば、その評価は一変します。

その黒い刀身は、単に汚れているのではありません。 まるで光そのものを吸い込んでいるかのような、底知れぬ「深い漆黒」であることに気づくからです。

2. 素材:稀少鉱石「影曜石(えいようせき)」

この短剣の最大の特徴は、その素材にあります。 これは通常の鋼ではなく、古くからこの世界の地底深くに存在する特殊な鉱石、「影曜石(えいようせき)」から鍛えられたものだと伝えられています。

影曜石は、その名の通り「影」と密接な関係を持つ稀少な鉱物。 その最大の特性は、光を反射するのではなく「吸収」し、周囲の闇に溶け込む性質を持つことです。月明かりの下や物陰においては、その刀身の輪郭は曖昧になり、ほぼ完全に視認できなくなります。

また、物理的な特性としても、通常の金属とは異なる神秘的な硬度と切れ味を誇ります。 熟練の職人によって研ぎ澄まされた影曜石の刃は、強固な魔獣の硬い皮膚や鱗をも、まるで薄紙のように容易く貫くほどの鋭さを見せると言われています。

3. 真価:手練れが求める「律動の共鳴」

この武器は、素材の特性上、使用者の「律動(リズム)」とも奇妙な親和性を示します。

特に「影」や「闇」の属性を持つ律動と相性が良く、達人が使えば、自身の律動を刃に纏わせる「触媒」として機能します。 刃に纏わせたエネルギーは、物質的な防御を透過し、時には刃そのものが影のように伸縮して、予測不能な間合いから標的を仕留めるとも噂されています。

物理的な隠密性と、エネルギー的な殺傷力。 この二つを兼ね備えた影曜石の短剣は、夜闇に紛れて行動する隠密行動のエキスパートにとって、これ以上ない最高の相棒となるでしょう。


伝説の聖剣のように輝くことはありませんが、持ち主の命を預かる実戦的な道具として、極限まで研ぎ澄まされた一振り。それが「影纏いの短剣」です。

もし、酒場の片隅で、光を吸い込むような漆黒の短剣を愛おしそうに手入れしている男を見かけたなら、決して侮ってはなりません。 その男こそが、華美な虚飾を捨てた、真の手練れである証拠なのですから。

今後も、物語の世界を彩る武器やアイテムを紹介していきます。 それでは、良き旅を!


卓上の語り部

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